「ラウンジバー」−ボトルキープ−
この部屋は東京のとあるバーで私が店のマスターと会話をしながら私の好きな曲を紹介していくという設定の部屋です。グラスを傾けながらの音楽談義をご堪能ください。
流れてきた曲はいわずとしれたビートルズのペニーレインである。がしかしである。当然ギターソロなので歌詞はない。がである。あたかも歌詞が聞こえてくるような演奏なのである。
吸い込まれるように聴き入った。ジーンとペニー・レインのメロディーが心にしみてくる。ありがたい。この快感がたまらなかった。
私とペニー・レインとの出会いは高校2年のときに遡る。お昼休みの時間に放送部が校内放送で音楽を流していた。そのときにビートルズのこの曲にはじめて出会ったのだった。
ただし1回目のときは曲名が述べられなかったのでそのときは曲名を知ることはできなかった。後日もう一度昼休みにこの曲が流れそのとき「本日お送りした曲はペニー・レインその他でした。」とアナウンスがあり、「あ、この曲ペニー・レインていうのか。」とそのとき知ったのだ。
その後すぐにペニーレインのシングル盤を買い何度も聴いたな。A面が「ストロベリーフィールズフォーエバー」でペニーレインはなんとB面の曲だった。もちろんシングル発売当時ヒットしたのはB面のペニーレインの方だ。
ペニーレインは軽快ないい曲だ。マスターも私のペニーレイン好きをよく知っていて今回かけてくれたというわけだ。
「すごいよ、これ。マスター。」と私。「でしょう。」とマスター。「マスターかけてくれてどうもありがとう。今日来てよかったな。」と私。
曲が終わり、「もう一度聴きたいけど他にお客さんがいるので今日はやめておくよ。」「わかりました。で、どんなもんでした?」「いや、すごいよ、これ。やっぱ、日本人てすごいね。俺も日本人だけどさ。」と私。
「川端さんが気に入ってくれてほっとしてます。」「いやあ、別に。」と私。
「じゃあ、ほかに面白い曲はある?」「ありますよ。」 (081227)
(文中のCDは「ヘイ・ジュード◎イエスタデイ」山下和仁全36曲クラウン4、100円2000年の発売)